先日、「FFXIV The k4sen」が3日間限りで開催されました。
普通にただ遊ぶのではなく、新生当時のエンドコンテンツである一部極蛮神戦を初見、下限、食事無しの縛りでクリアを目指す企画。
蒼天後期くらいまでは文句言いながらも毎日休まずプレイしていたので発表された時点で気になっていました。
ですがあろうことか心根まで腐りきっている私は応援したい気持ちと同時に、邪な気持ちも抱えていたのです。
「初見の極蛮神戦をクリアまで面白く実況するなんていくらあの人達でも無理やろ~w神ゲー乙wギスギス放送事故楽しみにしてま~すw」などと後方腕組おじさんとなり完全に舐め腐ってました。
でも終わってみれば最後の極タイタン戦、普通に感動してしまっていました。
「これは神ゲーじゃないこれは神ゲーじゃないこれは神ゲーじゃない」私は元アンチとしてのプライドを保つため、沸き起こる自分の感情に必死に抵抗しました。
でも無駄でした。「おかしい」「私の知ってるゲームと全然違う」「FF14ってこんなにおもしろかったっけ?」あまりにもショッキングすぎる光景に錯乱もしました。
本当に良かった。
私がかつて夢見た理想のMMO像とは異なるゲーム性ですけれど、仲間と協力して助け合い連携するMMOならではの戦闘の楽しさが詰まっていました。
野良ではまずありえない、FF14のリアルともかけ離れたものではありながらも、気の知れた仲間とのプレイはこんなにも楽しいものだったのだとFF14への見方すらも変わりました。
必要なのは第一線で活躍できるカリスマトークセンス、長時間配信プレイできる体力、プロに到るプレイスキルと熱量、同業活動者のリアルフレンドだったのです。
長時間の配信とゲームプレイにより徐々に精神が擦り切れながらも動きは洗練されていて、クリアした時の皆さんの動きは初回クリアとは思えないほど綺麗でしたね。
最後みんなが心から喜んでいたのが伝わって、視聴している側も自然と喜んでしまえる素晴らしい企画でした。
極リヴァと極シヴァはあまり思い出に残ってないので流し見程度で見てたのですが、極タイタンは最初から最後まで見てしまいました。
真タイタンよりも更に激しいギミックも徐々に理解を深めて確実に処理していくのは格好良かった。
ただ、地獄の日々とかつてのトラウマが脳裏にフラッシュバックして中盤くらいから見るのが辛くなることもありました。
特にとろちゃんが何度も落ちてしまってそのたびに弱々しく謝ってたのが辛すぎました。
ミスればミスるほどプレッシャーに押しつぶされて無意識に動きが固くなるんですよね。長時間なのでストレスも疲労も限界だったと思います。
でもヘンディーさんのアドバイスや他のメンバーに助けられて後半はノーミスが当たり前になっていたのは流石過ぎました。
エンドコンテンツはシビアなゲームバランスという事もあり、プレイしている最中にイライラすることもあったと思います。
人間だから当然の感情なのですが、そんなイライラを表に出さず、視聴者に感づかせず、ジューシーをネタにして、常に仲間を気遣うプレイを心がける姿に感動しました。
私には到底真似できないことです。
個人的に特に印象的だったのはヒーラーのクラッチさんです。
これまであかりんにいつも苦しめられてはブチギレる苦労人という印象だったのですが、こんなにもお茶目な人だったなんてw
シューターしかやってるとこを見たことがなかったのでMMOの適正ありすぎて笑いましたw
本人も言っていましたが元々メイプルストーリーにハマっていたとのことで納得です。
戦闘中にもずっと声かけてくれていて良かったですよね。
タンクやってる時にHPの減りに焦る事があるのですが、びっさんが焦らないようにでかい攻撃の後にはずっと声かけてくれていて優しすぎて涙出ました。
おかげでタンクも集中してギミック処理や連携に気を配れたはずです。
戦士のかるびちゃんも本当に良かった。
タンクはギミック処理の他にスイッチやヘイト管理があるので慣れないうちは少し難しいのですが、ちゃんとタンクしていましたね。
極タイタン戦終盤ではこれまでずっと釈迦さんのコールに合わせていたところを、自分から積極的に提案して実行していて釈迦さんを守りみんなをフォローしていました。
みんなを守る事が出来るのがタンクの喜びであり誉でありタンク冥利に尽きる瞬間なんですよね。
あの時のびっさんは歴戦の戦士の風格があって背中でっかくて本当に格好良かった。
私も新生当時は戦士一筋でプレイしていました。
現実ではリーダーシップ皆無な私ですが、「幻想の世界でくらいみんなを引っ張って仲間を守るメイン盾になるんだ」(そしてあわよくばチヤホヤされたい)とはじめた戦士でしたが、新生2.0時点では柔らかすぎてマジで終わってたのです。
安定感抜群のナイトとどうしても比較される固くない柔らかタンク、肉壁というか壁にもならないただの肉でした。
エンドコンテンツではネタ抜きでタンクはナイトしか求められませんでした。
ただのIDにさえその風習は広がり、IDであれば戦士でもクリアできるのに嫌なことを言われる事も少なくありませんでした。
(ヒーラーの負荷は確実に増えてしまいますが…w)
2.1から改善されていきましたが、あの頃の戦士時代にトラウマを植え付けられた日々が忘れられません。
ウルブズジェイルでは戦士ではなく斧術士の方が遥かに強かったですし。
そんな思い入れのある戦士で格好良くプレイしてくれたかるびちゃんに敬意を評します。
復帰後にはタンクなんかやってられるかと踊り子でひたすら寄生プレイしていた私ですが、久しぶりに戦士で遊びたくなりました。
企画が終わった後も釈迦さんやとろちゃん、おぼさんやびっさんクラッチさんが普通にFF14プレイしていて、もしかすると本当に蒼天編もやってくれるかもしれないと期待してしまいます。
ですが、FF14はいいところだけではありません。
彼らが嫌な思いをしないように祈りながら、それらを乗り越えてでもマイペースに続けてくれればいいなあとやっぱり期待してしまいます。
このままいけばいつか釈迦さんたちが漆黒をプレイしてくれる日がくるかもしれない。
ありがとう「The k4sen」。
ありがとうFF14。
今回の配信を視聴して骨身にしみました。
ゲームに限らず何かを楽しめるかは全て自分自身の心持ち次第。
私のどうしようもない神ゲーへの憎しみが薄れていく気がしました。
黄金のレガシーを買ってから課金を再開して一度もログインしていないけれど、久しぶりにログインしたくなりました。
配信者の皆さんやかせんさん、こんな素晴らしい企画を開催してくださり本当にありがとうございます。
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