私も大好きな大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』
読む人をもれなく魅了するジョジョの魅力は語りだしたらきりがありません。
あの漫画独特のクセが強すぎるキャラクター、不思議な世界観、常人では思いつかないスタンドやその能力の数々。
人それぞれにジョジョの好みなアピールポイントがあるでしょう。
個人的には、独特な言い回しによる「シュールなギャグ」こそジョジョの魅力の真骨頂であると勝手に思ってます。
シリアスなストーリーの中で突如見せる奇才荒木飛呂彦の突然の唐突シュールギャグ。
自然すぎて、或いはいきなりすぎてはじめは気づかず、気づいても理解できないかもしれませんが、それでも見返したときなどにジャブのように効いてきます。
ボヤッとしているとすんなり物語の一部として受け入れてしまいかねない、そんなお笑い要素がところせましと散りばめられているのがジョジョの魅力です。
ネットも発達し、名言集としてこれらのシュールギャグな1シーンは今や大勢の知るところとなっていますが、私がジョジョで一番のお気に入りのシーンといえば、第六部「ストーンオーシャン」の「ドナテロ・ヴェルサス」による以下のセリフです。
「うるせェエエエ─────偉そうによォオオオ───」
ヴェルサスはDIOの息子の一人として主人公ジョリーンの敵になるキャラクターですが、その敵キャラが突然敵の親玉に口汚く悪態をつくこのシーンはあまりにも唐突で吹き出してしまいました。
しかし共感できてしまうのも確か。偉そうに説教たれるドぐされプッチに対してあまりにもドストレートな不満をためるヴェルサスには思わず感情移入してしまいます。
あんたは間違っていない!プッチはクソ野郎に間違いありません!!!
このようなマヌケにも見えるクスッとくるセリフやシーンもジョジョの大きな魅力のひとつであり、ジョジョという物語に一層深みを与えているのです。
みなさんもムカつく上司や知り合いが偉そうに御高説たれてきた時には心の中で思い切りこのセリフを発してみましょう。
思いの外スッキリすると思います。私もよくやります。
他にもインパクト抜群のお気に入りシーンは5部のドッピオの電話やアバ茶があるのですが、やはりヴェルサスのセリフには勝てません。
ジョジョリオンにもお気に入りのシーンがいくつかあるのですが、全体的にインパクトにかけるのが正直な感想。主人公の突拍子もない暴力は大好きですが。
近い将来、荒木先生がヴェルサスやドッピオを超える逸材を描いてくれるのを密かに期待しています。
© 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS / 集英社
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