【スパロボ】ロマンの塊『エグゼクスバイン』

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スパロボ30周年からはや3年。
最後のコンシューマー版スパロボである「スーパーロボット大戦30」からも3年が経過しました。

現行スマホ版スパロボ「スーパーロボット大戦DD」は別枠として、CSでもスパロボの新作がそろそろ出るんじゃないかと期待しています。
でも出るならいつものスパロボに加えて、オリジナルジェネレーションの続編も出してほしいところです。
むしろ最近のスパロボはオリジナルの方が面白い。

 

皆さんはオリジナルでは誰が好きですか?
私は『エグゼクスバイン』とパイロットの『イーグレット・イング』がダントツで好き!BGMも最高です!
同じように第二次OGでエグゼクスバインとイングに惚れた方は多いのではないかと勝手に推測します。

とにかくあのシチュエーションはずるい。
スパロボが好きであればあるほど燃えてしまうつくりになっていましたよね。
ファンの間では当時当たり前のように広く知れ渡っていた「ヒュッケバイン」の噂をうまく利用した演出は実にお見事。

今回は私が好きなエグゼクスバインとイングについて語りたい。
エグゼクスバインとイングはゲーム中の設定だけでもとても良い機体&キャラクターなのですが、この時期にファンの間で囁かれていた噂を知っているともっと楽しめるつくりになっていました。
それがエグゼクスバインの元となる人気のオリジナル機体「ヒュッケバイン」に関する噂、ヒュッケバイン問題です。

 

ヒュッケバイン問題(現実)

ヒュッケバイン問題

簡単に要約すると、「ヒュッケバイン」というスパロボオリジナル機体のデザインが、大人気版権ロボット「ガンダム」と激似だった。
当初は当然許可を得ているものと考えられたり、パロディとして受け入れられ特に騒がれる事もなかったが、スパロボOGアニメ化の際、ヒュッケバインの顔だけが映らないという不自然な処理がされた。

これ以降ヒュッケバインは広告やPVから消されたり、設定資料集から名前が消されたり、当時の模型が絶版になったり、後継機のデザインがガンダム顔からV字アンテナ撤去、クソダサバンプレバイザーへ変更されたりと散々な目にあう。
そのためユーザーの間では、ガンダム版権元の創通とサンライズが、バンプレストとバンナムに怒って版権トラブルに発展しているのではないかという噂が流れていた。

大事なのは、このヒュッケバイン問題はあくまで噂であり、実際のところ何があったのか、ユーザー視点では誰にも分からないというところです。
ですが、この噂に信憑性がもてるほど、当時の「ヒュッケバイン」にはゲーム内外問わずトラブルがつきものでした。

 

ヒュッケバインの歴史(ゲーム内の設定)

エグゼクスバイン

異星人の技術により実現した動力「ブラックホールエンジン」を搭載した機体「ヒュッケバイン」別名「凶鳥」
同時期開発のオリジナルは3機あり、内2機(008)にブラックホールエンジンを搭載、残り1機(009)はプラズマ・ジェネレーター搭載。
ブラックホールエンジン搭載の1機が起動実験中にエンジンの暴走事故を起こし、月面基地を巻き込んで消滅。
残るもう1機のブラックホールエンジン搭載機(008)は封印。「バニシング・トルーパー」(消滅事故を引き起こした機体)の異名で呼ばれ恐れられる事になる。

時は流れ封印戦争の序盤(第二次OG)、ヒュッケバインシリーズがオーバーホール(メンテナンス)中の工場を「ガリルナガン」(ヒュッケバイン似のライバル機)が襲撃。
「エクスバイン」(上記ヒュッケバイン009を改修した機体)を除く、残存する全てのヒュッケバインシリーズが修復不可能なレベルまで破壊される。
この際、律儀に1機ずつヒュッケバインを処刑するムービーが流れる。

上記ヒュッケバイン襲撃事件で破壊を免れたエクスバインを簡易的に修復したものが第二次OG主人公イングの機体「エクスバイン・アッシュ」
そのアッシュに大幅な改修を行った後継機が『エグゼクスバイン』

ヒュッケバイン問題を知ると、ゲーム中の設定と所々リンクしているように錯覚してしまいますよね。
ゲーム内設定でバニシングトルーパーと畏怖され封印されたヒュッケバインは、現実でも存在が抹消されたかのような扱いを受けていました。
そんなボロボロにされたヒュッケバインが蘇るような演出が成された「エグゼクスバイン」の初登場シーンには泣かされたものです。(本当に泣いた)

エグゼクスバインは初代ヒュッケバインと同様にブラックホールエンジン(+トロニウムエンジン+プラズマジェネレーター)を搭載しており、初代ヒュッケバインの最強武装「ブラックホール・キャノン」を改良版『ブラックホール・バスターキャノン』として受け継いでいます。
初代ヒュッケバインやアッシュに続くカトキさんデザインのエグゼクスバインの見た目は当然最強クラスに格好良く、ゲーム中性能も飛び抜けています。
顔のバイザーの奥にはSRX等と同様に、ガンダムヒュッケバインでお馴染みのツインアイが隠されているのですが、一部演出ではその瞳が泣いているようにも見えてエモいんです。

そして外せないのがパイロットのイングのセリフです。
カテゴリは右手が疼く系ですがスパロボではそれが平常運転であり、ゲーム中のBGMや声優さんの演技も相まってどのセリフも文句無しに格好良い
特に声優岡本寛志さんによるシャウトは滅茶苦茶格好良くて痺れます。

……凶鳥は二度死に、
その血はエクスバイン・アッシュに受け継がれた

そして、アッシュは死を乗り越え、
灰の中から蘇生する……
EXエクスバイン……エグゼクスバインとしてな!
(ストーリー)

砕けろおぉぉ!!
(T-LINKセイバー)

来い!ブラックホール・バスターキャノン!!
ヒュッケバインから受け継いだ力を……!
見せてやる!

超重獄に……堕ちろぉぉぉ!!
(ブラックホール・バスターキャノン)

 

実際には何があったかは分かりませんが、版権元に注意くらいはされたかもしれません。
ですがただ自主規制するだけでなく、現実でも縦読みで匂わせたり、ゲーム内設定に絡めて盛り上げたヒュッケバインの一連の流れは心躍りました。
現実の噂がいいスパイスとなってゲームを盛り上げていましたよね。
意図したものでなくとも、自家発電してうまい具合に妄想に耽り勝手に盛り上がる事の出来る状況が良かった。

なお、ヒュッケバイン問題に関しては、版権元がバンナムグループ入りしたのが関係しているのかは分かりませんが、ヒュッケバインがスパロボVやスパロボ30に完全復活したということで、現在は解消されていると見てよさそうです。
創通様、サンライズ様、何があったのかは知る由もありませんが、とにかくありがとうございます!

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全てのヒュッケバインを破壊した◯◯の手先であり、続編では仲間になる「アーマラ・バートン」(ガリルナガン)も好きでした。
キャラクターも機体も武装も恐ろしい見た目をした強敵なのですが、池澤春菜さんのキレッキレの格好良すぎるハスキーボイスシャウトから発せられるハイカラなセリフが一族系統も含め素晴らしいんですよね。
あんなに強かったのに哀れすぎる扱い受けてるのも可愛くて堪らないものがあります。

 

 

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