十三機兵防衛圏がやばい

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昨年2019/11/28にヴァニラウェアの新作ゲーム「十三機兵防衛圏」が発売されました。
当初はADVということでプロローグも買わずに期待していなかったのですが、ヴァニラだからとりあえずやっておこうとなんとなく買ったところ、これが大当たりでした。

 

「十三機兵防衛圏」とは

「十三機兵防衛圏」はピクセルアートを極めしドット絵ゲーム職人集団『ヴァニラウェア』開発のADV+SRPGゲーム。
ロボット、兵器、学生、タイムトラベル、宇宙などのサブカルオタクが喜びそうな要素がふんだんに盛り込まれた青春群像劇を楽しむ事ができます。

シミュレーションRPGとADVを交互にプレイする特殊な構造になっているのですが、ADVは当然ながら、シミュレーションRPGも普通に面白く、且つADVの没入感を妨げない工夫を感じるつくりになっていました。
スパロボを思わせる戦闘は無駄な部分を全て排除して非常にシンプル且つストイック
ロボットの戦闘シーンがじっくりと見れないのは残念ではあるのですが、その代わりにスピーディーで爽快感がある戦闘を楽しめます。

「十三機兵防衛圏」のここが凄い!

爆速ロード

このゲームでまず語らなければならないのがドット絵風グラフィックの恩恵と思われる爆速ロード
今どきのゲームでは大変貴重なメーカーロゴのスキップが可能なため、起動して数秒でゲームを開始する事ができます。

ここでまず驚くことでしょう。
PS4でありながら他のゲームでここまで瞬時に開始できるタイトルは見たことがありません。
こんなストレスフリーな作りのおかげか気軽に起動することができるので、気分が赴くままに起動しては教室を眺めています。

 

ADVの背景

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キャラクターももちろん凄いのですが、背景がとにかく美しい!
細かく描かれたグラフィックはあたたかく、どことなく懐かしさがあってどこのシーンも思わず手を止めて見惚れてしまいます。

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特に凄まじいのが教室でしょう。
木造建ての教室のグラフィックは未プレイの方にも是非みてほしいです。一見の価値があります。

ここまでくるともはや芸術作品としてどこかで表彰されてもおかしくありません。
インディーズではなく大手で、ここまで精細なドット絵2D風グラフィックのゲームを家庭用ゲーム機に出してくれるメーカーは今では本当に貴重です。ありがとうヴァニラウェア。ありがとう神谷社長。

 

ストーリー

そしてこのゲームを語る上で外せないのが重厚なストーリー。
よくもまあこんな話思いついたなと感心を通り越して崇拝を覚えてしまうレベルで仰天してしまいました。

ゲームをプレイしていると、自然とその後の進行をある程度予想してしまうのがプレイヤーの普通の行動でしょう。
ですが、このゲームはその予想を遥かに上回り、予想の数倍上から変化球を投げてきます。

 

クリアしてみると既存のシチュエーションや展開が多い事に気がつくのですが、それらを美味く組み合わせ、矛盾なく、破綻なく、話を綺麗に面白くまとめ上げて完結させているのはもはや神業に近いです。
序盤こそ「大風呂敷広げすぎてるけど大丈夫だろうか」そう思ったものですが、みるみるうちにかけていたピースが埋まっていきます。

そして頭の片隅に残っていた小さな違和感までも綺麗に回収して最後に大団円を迎えてくれるのです。
クリアして思わず拍手したくなりました。

 

「十三機兵防衛圏」はこんなゲーム

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一昔前の大学のオタクサークルの仲間内で丹精込めてつくった同人誌を見ているような、そんなノスタルジックな気分に浸れるゲームです。
開発者が楽しんでゲームをつくっているのが伝わってきて、最後まで気分良くプレイすることができました。

このゲームをプレイして良かった、オタクで良かった、そんな風に思える素晴らしいゲームでした。
私もこんな魂まで揺さぶられるようなコンテンツをいつかつくってみたい!

2019年は素晴らしいゲームがたくさん発売されましたが、2019年GOTYを個人的に贈るとしたら迷わずこのゲームを選びます。
まだプレイしたことがない方がいれば無条件でおすすめしたいです。
この感動はゲームを見るだけでは味わえません。ぜひご自身でプレイして、じっくり味わってください!

 

ヴァニラウェア様、本当に素晴らしいゲームをありがとうございます!
次回作も必ず買いますからね!!!

 

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